血液大辞典

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血液大辞典は気になる血液の全てがわかるポータルサイトです。最も身近な血液の話題は、毎年受診している健康診断生活習慣病検診などで実施する血液検査の値が上がった下がったと気になるものです。特に近年は、ストレス社会や食生活が変化し、健康診断や生活習慣病検診の血液検査で、血糖値が高ければ糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高ければ脂質異常症、さらにはNASHなどの肝炎などの疑いを指摘される事があります。血液検査は、健康診断や生活習慣病検診による疾患のスクリーニングとしての役割をもち確定検査を病院で行うことになります。病院での血液検査では、疾患を確定するために、白血球に異常があれば白血病を疑い、更に白血球分画等の精密検査を行います。また、最近ではがんの検査においても血液検査の腫瘍マーカーによりスクリーニングが行われています。

血液検査の項目には色々な種類があります。病気で入院や通院している方は、行う機会が多いですが、健康だと思い過ごしている人は、なかなかする機会がありません。その為、血液検査をする機会があるのは、定期健康診断献血のときくらいです。しかし、この血液検査を実施する事で体内の異常を知る事ができます。血液検査は、体の変化を察知をし、原因である疾患を特定する為の重要な情報源になります。ですので、自覚症状が無い人が定期健康診断を実施をして、その検査結果で、病気が見付かることもあります。定期健康診断は、普段、血液検査をする機会がない人にとっては、大切なチャンスなのです。もし、血液検査を行って正常値であっても体内で異常が発生している事もあります。検査結果は、一般的なものであり、正常値範囲内にあるからといって健康を保障するものではないことを覚えておいてください。


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血液成分の「種類と特徴

私たちのからだを流れている「血液」は、体重の約8%を占めています。 通常、日本人成人の血液量は、性別の違いなどによる個人差はあるもの体重1kgにつき約80mLあると言われています。(体重60kgの人の場合ですと、5L弱の血液が流れている計算になります。) 「血液」は、赤血球白血球血小板血漿から成り立っており、血液全体のおよそ45%が細胞成分で、残り55%程度が血漿成分です。

赤血球(Red blood cell)

赤血球(Red blood cell)

赤血球は、一般的な血液検査項目であり体の状況を知る重要な検査の1つです。そもそも、赤血球とは、赤血球に含まれるヘモグロビンが酸素と結合し鮮やかな赤色となります。酸素の結合量が少ない静脈血は鮮やかではなく少し黒っぽい色となっています。赤血球は血液量の約40%を占めており、赤血球の数が少なすぎると貧血となり十分な量の酸素を運ぶことができません。逆に赤血球の数が多すぎると多血症(赤血球増加症)となり血液が濃くなりすぎて固まりやすくなり、心臓発作脳卒中のリスクが高くなります。詳しくは「赤血球・ヘモグロビンの働き」をご覧ください。

白血球(White blood cell)

白血球(White blood cell)

白血球球は、一般的な血液検査項目であり体の状況を知る重要な検査の1つです。白血球は、細菌やウイルスから体を守る免疫の働きがあります。白血球は、赤血球に比べて数は少ないですが、①好中球、②リンパ球、③単球、④好酸球、⑤好塩基球の5種類が白血球にはあります。白血球と言うと赤血液に流されて循環しているイメージが強いかもしれませんが、白血球の多くは血管の壁に付着していて中には血管壁を通り抜けて他の組織に入りこむものもあります。抗体は微生物に結合することで、白血球による破壊を容易にします。白血球について詳しい内容と血液検査結果については「白血球の主な働きと検査基準値」をご覧ください。

血小板(Platelet)

血小板(Platelet)

血小板は、一般的な血液検査項目であり体の状況を知る重要な検査の1つです。血小板は、出血を止める(止血)の働きがある成分です。赤血球や白血球より小さなもので出血部位に集まって凝集し、血のかたまり(血栓)をつくって血管の損傷部分をふさぎます。血小板の数が少なすぎると血小板減少症や血友病など、逆に血小板が多すぎると血小板血症などの病気の疑いもあります。血小板について詳しい内容と血液検査結果については「血小板の形状、働き、特徴」をご覧ください。

血漿(Blood plasma)

血液の中の成分としては、一番多く含まれているものです。簡単に説明すると赤血球、白血球、血小板を取り除いたものを血漿といいます。その大部分は水分でミネラル(電解物質)やアルブミンホルモンなども含まれています。血漿の働きには、①血漿に含まれるアルブミンが血液が血管外に漏れ出さない様にする働きや止血の作用もあります。②血漿には水分や酸・アルカリの調整なども行い生命維持の働きもあります。③ホルモンや薬などの物質に結合して運搬する働きなどもあります。血漿について詳しい内容と血液検査結果については「血漿について」をご覧ください。

健康診断の血液検査でわかる病気

労働安全衛生法(第66条)により、常時使用する従業員に対して、雇入時と毎年1回の定期健康診断を実施しないといけません。この「常時使用する従業員」には、次の両方の要件を満たすパートタイマー等もあてはまります。①.1年以上引き続き雇用している者、又は1年以上雇用する見込みがある者  ②.1週間の所定労働時間が正社員の3/4以上の者  なお、パートタイム労働法の指針では、1週間の所定労働時間が正社員の1/2以上のパートタイマーには、健康診断を実施することが望ましいとされています。ちなみに、健康診断を行わなかった場合は、50万円以下の罰金となります。(労働安全衛生法第120条)

血液検査結果と病気

定期健康診断で実施する血液検査は、どれも一般的なものですが、検査結果を知る事で様々な病気や体調の変化を知る事ができます。主要な検査の項目と目的は、次のとおりです。クレアチニンは、腎臓機能の検査です。総コレステロールHDLコレステロールLDLコレステロール中性脂肪は、脂質代謝検査になります。冠動脈硬化症、心筋梗塞脂質代謝異常(脂質異常症)糖尿病肥満などの有無や危険度が分かります。AST(GOT)ALT(GPT)y-GPTは、肝臓の機能検査になります。肝障害、肝疾患、飲酒過多、胆道疾患などの有無や危険度が分かります。赤血球数、ヘマトクリットヘモグロビンMCVMCHMCHC白血球数血小板数は、血球検査になります。貧血、感染症、白血病肝硬変などの有無や危険度が分かります。CRPは、血清検査です。炎症性疾患のチェックをします。血液検査の結果は、年齢などによって、多少の項目の違いは出てきます。定期健康診断で、病気が見付かった人は、病院へ行き、再検査や治療を受ける必要があります。また、その原因を追究し、疾患の場合は治療を必要とし、乱れた食生活や飲酒や喫煙が原因となった場合は、生活スタイルの改善の努力をしなくてはいけません。 血液検査を実施する事で自覚症状が無くても体の異常を知る事ができますが、病気など体の異常があっても血液検査にあらわれない事もあります。ですので、日頃から自覚症状の確認とあわせて検査結果を健康管理をされる事をおすすめします。

主な血液検査項目

血圧 収縮期血圧 130mmHg未満
拡張期血圧 所見なし
血液 赤血球数(R,RBC) 男性410万~530万個/μL
女性380万~480万個/μL
ヘモグロビン(Hb) 男性14~18g/dl,女性12~16g/dl
ヘマトクリット(Ht,Hct) 40~70mg/dl
白血球数(W,WBC) 4000~9000個/μL
血小板数(plt,PLT) 15万~40万個/μL
血清カルシウム(Ca) 8.6~10.1mg/dl
MCV 84~99fl
MCH 26~32pg
MCHC 32~36%
脂質代謝 総コレステロール(T-chol) 120~220mg/dl
HDLコレステロール(HDL-chol) 40~70mg/dl
LDLコレステロール(LDL-chol) 70~139mg/dl
中性脂肪(TG) 50~149mg/dl
糖代謝 空腹時血糖 70~110mg/dl未満
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) 4.6~5.6%
尿糖(US, UG) 陰性(定性検査)
尿酸 尿酸(UA) 男性4.0~7.0mg/dl 女性3.0~5.5mg/dl
腎・尿路系 尿たんぱく(P,E) 陰性
尿潜血(OB) 陰性
尿素窒素(BUN) 8~20mg/dl
クレアチニン(Crea) 0.7~1.3mg/dl
肝・膵臓機能 ZTT 3~14単位
AST(GOT) 10~34単位
ALT(GPT) 5~46単位
γ-GTP 男性8~61単位 女性5~24単位
ALP 男性102~249単位 女性~211単位
総ビリルビン(T-bil) 0.3~1.2mg/dl
尿ウロビリノーゲン 弱陽性(±)
総たんぱく(TP) 6.5~8.1g/dl
アルブミン(Alb) 4.1~5.1g/dl
HBs抗原 陰性
HBs抗体 陰性
HCV抗体 陰性
アミラーゼ(AMY) 血清42~144単位 尿130~950単位
炎症反応 CRP 陰性、または0.6mg/dl以下
リウマトイド因子(RA) 陰性、または35単位以下

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