尿-BTAは、再発膀胱癌の診断マーカーとして開発された簡易検査である。現在、この検査方法は実施されておりません。

尿-BTA|腫瘍マーカー

尿中BTAは、再発膀胱癌の診断マーカーとして開発された簡易検査である。
現在、この検査方法は実施されておりません。

尿-BTAの基準値

血液検査項目 基準値(参考値)
血液検査名称 略称 数値 単位
  Urinary BTA (bladder tumor antigen) 尿-BTA 現在この検査は実施されておりません。

尿-BTA検査の目的

尿中BTAは、再発膀胱癌の診断マーカーとして開発された簡易検査である。

尿-BTAで何を調べている

膀胱癌は、泌尿・生殖器系の癌うち最も頻度が高い。組織型は、移行上皮癌がほとんどで、その他扁平上皮癌や腺癌がわずかにみられる。膀胱癌は、再発率が高く、2年以内に再発することが多い。そこで再発を早期に発見し早期に治療して患者の生存期間を延長させることが重要である。現在までのところ膀胱癌の経過観察は、膀胱鏡検査、生検、尿細胞診によって行われているが、尿中に出現するBTA、NMP22、BFP、テロメラーゼ、CA-50、IV型コラーゲン、TPA、FDP、尿潜血反応などが腫瘍マーカーとしてある。膀胱癌は、移行上皮より発生し、膀胱基底膜に浸潤する悪性腫瘍であり、膀胱癌細胞から分泌される酵素であるIV型コラゲナーゼ、プラスミン、エラスターゼなどの組織プロテアーゼにより膀胱上皮の基底膜が破壊され、基底膜に含まれるヒトIV型コラーゲン、フィブロネクチン、ラミニン、プロテオグリカンなどの基本成分が断片的に分解される。こうして尿中に放出された基底膜断片は結合し、尿中に特異的な蛋白断片複合体(protein fragment complex)を形成する。この断片複合体により構成されたBTA (bladder tumor antigen ;膀胱腫瘍抗原)は、分子量16~165kDaの特異的ポリペプチドであり膀胱癌患者の尿より検出されるため膀胱癌とくに再発膀胱癌のマーカーとして有用である。

尿-BTAでわかる病気

尿中BTA腫瘍マーカー血液検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、値が乖離した原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。

検査結果 考えられる原因と疾患の名称
基準値より高値 膀胱癌、再発膀胱癌
基準値より低値
【備考】

現在この検査は実施されておりません。

【関連項目】
 尿-NMP22尿-塩基性胎児蛋白(BFP)、尿中テロメラーゼ、CA50、IV型コラーゲン、TPA、尿中FDP、尿潜血反応