血球検査は、赤血球、白血球、血小板などの値が異常を示す事で疾患などの診断を行います。

血球検査の検査項目(白血球、赤血球、血小板)

血液の働には、①酸素や栄養分や老廃物を運搬する働き、②外部からの進入してきた菌やウイルスを防衛する免疫の働き、③熱や酸・アルカリを調整する働きなどがあり、その働きが十分に発揮できるよう血液中に含まれる成分が働いております。血液の主成分というと赤血球、白血球、血小板などがありますが全体の45%程度で残りの成分が血漿と呼ばれる黄色液体になります。生命の維持に必要な血球成分ですが、これらは骨髄で作られ赤血球は120日程度の寿命となっており役目を終えた赤血球は脾臓で分解されます。

血球検査の検査項目

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一般血液検査項目 正常値(参考値)
備  考
一般血液検査名称 略称 数値 単位
白血球数 WBC 男4.1-6.1
女3.9-6.3
10^3/μl10^3/μl 白血球は病原微生物などから体を防御するための免疫機構の主役となる血球です.炎症や感染症などの時に増加します
赤血球数
RBC 男431-565
女378-497
10^4/μl10^4/μl 赤血球(RBC)血液検査は、貧血や多血症などを診断するために行われます。
ヘモグロビン濃度
(血色素濃度)
Hgb 男13.7-17.4
女11.3-14.9
g/dl
g/dl
ヘモグロビン(血色素)は赤血球中の主成分で酸素の運搬を担うタンパク質の量.これらが基準範囲より少ない場合は貧血,多ければ多血症と診断します.
ヘマトクリット値
Ht 男40.2-51.5
女33.6-44.6
%
%
ヘマトクリットは血液中に占める赤血球の全容積の割合です.これらが基準範囲より少ない場合は貧血,多ければ多血症と診断します.
平均赤血球容積
MCV 男83-101
女79-99
fl
fl
赤平均赤血球容積(MCV)検査は、貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。
平均赤血球ヘモグロビン量 MCH 男28.1-34.5
女26.3-33.6
pg
pg
平均赤血球血色素量(MCH)検査は、貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。
平均赤血球ヘモグロビン濃度 MCHC 男31.8-36.4
女31.1-36.2
%
%
平均赤血球血色素濃度(MCHC)検査は、貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。
血小板数 PLAT 男13.1-36.5
女12.5-37.5
10^4/μl10^4/μl 血小板は出血を止めるための重要な働きを持ち、この値が極端に減少する出血を起こしやすくなります。
網状赤血球 RET 男3.6-20.6
女3.6-22.0
0/oo
0/oo
網状赤血球数は、赤血球全体に占める、網状赤血球の割合を示します。
抹消血液像 血液像 好塩基球
 男0.0-5.0
 女0.0-3.0

好酸球
 男0.0-10.0
 女0.0-5.0

秤伏核球
 男1.1-8.9
 女0.9-6.5

分節核球
 男44.0-59.9
 女48.8-66.2

好中球
 男45.2-68.8
 女49.7-72.7

リンパ球
 男26.8-43.8
 女24.5-38.9

単球
 男2.7-7.9
 女1.7-8.7



























末梢血液像は、白血球の種類や赤血球の形、血小板の形などを染色した血液標本を顕微鏡で調べる検査です。
赤血球沈殿速度 血沈 男1-7
女3-11
mm
mm
貧血や,血漿蛋白(免疫グロブリンやフィブリノゲンなど)が増えるとき上昇します.炎症の重症度などがわかります.
出血時間   1.0-5.0 手術の際に、止血までの出血時間の検査が行なわれます。
Dダイマー D-D 0.00-1.00 μg/ml 体の中のどこかに血栓ができていれば線溶現象が亢進し高い値を示します。
フィブリノゲン/フィブリン分解産物 FDP 50 μg/ml
未満
血栓症ならびに血栓溶解治療などの病態解明や効果判定の指標として行われます。
フィブリノーゲン FIBG 150-400 mg/dl フィブリノーゲンの血液検査は、急性の炎症が起こったり、体のどこかの組織が破壊されていると血液中のフィブリノゲンは増減しますので、これらの異常を診断するために検査を行ないます。
アンチトロビンⅢ ATⅢ 80-140 % アンチトロンビンⅢ(ATⅢ)の血中濃度は生産性と消費のバランスにより左右されるため、意義として①生体内での凝固系の働き②生産状態③血栓症の病因を知ることにあります。
活性化部分トロンボプラスチン時間 APTT
結果
23-40 プロトロンビン(PT)と同様に先天性出血性素因が疑われる場合、後天的な凝固因子の異常が疑われる場合、術前検査などとして行われます。
プロトロビン時間 PT結果% 70-140 % プロトロンビン時間(PT)とは、組織トロンボプラスチンによる第VII因子の活性化に始まる外因系の凝固能をみる検査です。  
プロトロビン時間 PT結果T 9.0-13.0
プロトロビン時間 PT比 0.90-1.10  

血球について詳しく理りたい方へ

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