NASH（非アルコール性脂肪肝炎）の症状、検査、治療

NASH（非アルコール性脂肪肝炎）、脂肪肝、肝臓がんの関係について

NASH（非アルコール性脂肪肝炎）を患うとがんのリスクが高くなると言われております。これは乱れた食生活などにより糖分や脂質を過剰に摂取をし処理しきれないものが肝臓に脂肪として蓄積をされます。この蓄積された脂肪が原因で肝臓の機能が低下するのがNASH（非アルコール性脂肪肝炎）を引き起こします。肝臓は、体内代謝で生成されたアルコールなどを処理する臓器で、細胞の中にあるミトコンドリアは処理に必要なエネルギーを生成する重要な機関です。しかし、肝臓に脂肪が大量に蓄積する事で正常な細胞の中にも脂肪が含まれ細胞内のミトコンドリアに異常が発生します。通常の肝細胞は、糖質からエネルギーを産生しますが、肝脂肪の細胞は脂肪からエネルギーを作り出します。その為、肝細胞のミトコンドリアが肥大する事がわかっております。この異常を起こした細胞が死滅すると肝臓は新たな細胞を作らずコラーゲンが埋められます。これが線維化＝肝硬変です。肝硬変が肝臓がんの原因である事は多くの研究結果から知られています。NASHを早めに治療する事で肝臓がんへのリスクも軽減できるかと思います。肥満ぎみな方は、日頃から健康管理に心がけましょう。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の改善は、生活スタイルの改善

NASH（非アルコール性脂肪肝炎）の治療方針は、減量＝体重を減らす事です。これは、非常に簡単のように思えますが食生活などライフスタイルを改善する必要があります。基本的には、摂取エネルギーよりも消費エネルギーを増やし体内に溜まった脂肪を消費させ、筋肉を増やします。この為には、食事は規則正しく間食を控え、野菜を多く摂取する事を実施していきます。食事の改善とあわせて運動も行っていきます。ある研究結果の報告によりますと ＢＭＩ が ３５ を越えると ２５～３０％がNASH（非アルコール性脂肪肝炎）と診断され、BMIが４０を越えると ７０％近くがNASH（非アルコール性脂肪肝炎）になるという報告があります。また、糖尿病や高脂血症のある人は、それぞれに応じた食事療法が必要になります。　

肝臓の状態を知る事がNASH(非アルコール性脂肪肝炎)予防では重要

定期健康診断などで、ＧＰＴ、ＧＯＴなど肝機能検査を実施します。この検査値が上昇すると肝臓の機能が低下している可能性があります。肝臓は、古から「沈黙の臓器」といわれ、肝機能が低下しても自覚症状が出ない事が多いです。ですので、定期健康診断や献血などで行う血液検査結果は、肝臓の状態を知る為には非常に重要な情報源であります。また、NASHの原因は、乱れた食生活やライフスタイルで、肥満体型の方も多いです。ですので、標準体重を大幅に超えている方は、肝臓への負担も高く、NASHになりやすいです。ですので、肥満体型の方は日頃からNASHにならないよう注意する必要があります。NASHは肥満体型だからと言って必ずなるものではありません。また、痩せの体型の方でもＮＡＳになる事があります。体型はあくまでも参考であり、規則正しい食生活や生活リズムでない方は、注意が必要であります。肝臓の状態を知る事ができる検査には、ＧＰＴ（ＡＬＴ）、ＧＯＴ（ＡＳＴ）があります。これらは、主に肝臓にある酵素であり、肝機能が低下する事により血液中に多く含まれます。また炎症などの状態をしめすＡＬＴも上昇すると肝炎の疑いが高く高くなります。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)予防と回復、食事に注意しましょう

NASHの患者さんが注意しなければいけないのは、食生活を規則正しくする事です。NASHになる患者さんの多くは、暴飲暴食、食生活が不規則などが原因です。その為、一日に摂取する糖質や脂質が多くないか、食事を規則正しく３食、決められた時間に摂取するよう改善する必要があります。また、NASHの患者さんは、鉄分が体内に過剰に蓄積される事がわかっております。これを鉄過剰といいますが、この鉄過剰の状態は、肝臓に炎症を引き起こす可能性がある事から鉄分の摂取量を制限します。目安としては、１日に摂取する鉄分を６ｍｇ/日以下と言われています。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)予防と回復、運動も重要

NASHは、摂取したエネルギーと消費するエネルギーがアンバランスにより起きるものです。その為、摂取するエネルギーをコントロールする事も重要ですが、エネルギーを消費する事も非常に大切です。私たちの生活は、便利になり、消費するエネルギーも減少しています。すなわち、エネルギーを摂取しやすい環境でありながら、逆にエネルギーを消費しずらい環境である為、この病気NASHが増えている最大の原因であります。ですので、少しでも体を動かし、できれば定期的に運動をするよう心がけましょう。運動を行う場合には、一気に強度の強い運動をするのではなく、継続的に続けられる経度の運動が良いとされております。特に有酸素運動がいいと言われております。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)予防と回復、睡眠も重要

NASH（非アルコール性脂肪肝炎）の

生活リズムを規則正しくする事は、私たちの健康にとって良いといわれております。これは、私たちの体内には時計があり、この時計は食事や睡眠により正しくなります。しかし、乱れた生活により食事や睡眠の時間が不規則になる事で、私たちの体内から分泌されるホルモンが乱れ肥満などの原因になります。また、寝る前の食事は、肥満の原因である事は生活習慣病予防などでも指導されています。寝る直前（睡眠２～３時間前）の食事は極力避ける様にしましょう。

NASH（非アルコール性脂肪肝炎）を詳しく解説

NASHって何ですか？			NASHになりやすい人
	NASHという病気は肝炎です。アルコールの過剰摂取によるものではなく、肥満による脂質代謝異常や肝脂肪が原因だと言われており合併症は非常に恐ろしい病気です。			NASHになりやすい人・・・それは肥満な方です。まずはNASHになりづらい体を作る事が大切です。日頃の食事と運動に注意しましょう。
NASHは怖い病気			NASHを食事で改善
	NASHになりますと肝臓ガンなどのリスクは非常に高くなります。なので放置しないで早く治療するようにしましょう。早く気づけば早くなります。			NASHを治療するには薬だけでは完治は難しいです。医師の処方による投薬と日頃の食生活が大切です。毎日の食べている食事に注意しましょう。
NASHを生活で改善			NASHは検査でわかる
	NASHを治療するのに体重を一定水準まで戻す事が必要になります。その為にも食事をする時間や食事する内容など工夫も必要です。そして運動も大切です。			NASHは、血液検査やBMIや内臓脂肪などの検査でわかります。特に肥満ぎみな方は、定期的にGOTやGPTなどの血液検査を気にしてください。そして定期的な検査をお勧めします。
NASHを治すには			NASHリンク
	NASHを治療するには医師による投薬や食事や運動の指導が不可欠です。すでにNASHの方、NASH予備群の方は今からでも遅くない生活改善をしましょう。			NASHに関する情報を集めてみました。是非とも参考にしていただきまして健康な体をつくりましょう。

NASH（非アルコール性脂肪肝炎）は怖い病気です。しっかり治療しましょう。

NASH（非アルコール性脂肪肝炎）の治療について述べます。肥満(75％)、糖尿病を合併することが多いので、合併症の治療が中心となります。まず、NASH（非アルコール性脂肪肝炎）の治療で行うのが食事療法、運動療法を施行します。体重は４～５kg 減量するだけで効果があるようです。次に薬物療法ですが、ウルソ、ビタミンE、糖尿病治療薬(インスリン抵抗改善薬)を投与します。最後に、日本の人口の２％にすぎないBMI30kg /ｍ２以上の高度肥満者がNASH（非アルコール性脂肪肝炎）症例の35％を占めるといわれています。繰り返しますが、①肥満のある人でアルコール摂取量が１日20ｇ以下、②ＧＰＴがＧＯＴより高く半年以上異常が続く③ウイルスなど他の肝障害の原因がない人は、病院を受診してください。肝生検の結果、高度の脂肪肝で炎症や線維化が見られた場合、NASH（非アルコール性脂肪肝炎）と診断されますので治療が必要です。