NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は、肥満体形そして体脂肪と密接な関係があります。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)を生活で改善

 NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は、肥満体形そして体脂肪と密接な関係があります。肥満体形であればある程、発症リスクが高まりますので、糖尿病や脂質異常症などといった生活習慣病につぐ第二の生活習慣病と言っても過言ではないでしょう。それゆえ、この疾患の予防、そして治療をしていくうえでは、ほぼ薬物の治療法がないといわれている中で、食事と運動が唯一の治療法とも言われています。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の生活習慣3つのポイント

食事によるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)改善

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の方が一番改善しなければいけないのが食事です。NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の方の多くは、食べ過ぎであり、食事の摂取量を制限します。また、肝臓の機能が低下するNASH(非アルコール性脂肪肝炎)では、一部栄養素も制限します。健康な人に欠かせない栄養素である「鉄」は、貯蔵しないと貧血が起こりますが、C型肝炎/NASHの場合は、鉄が過剰に貯まります(=鉄過剰 )。※鉄過剰になると、肝臓にたまった鉄が酸化し、肝臓に炎症を引き起こすおそれがあります。そのため、C型肝炎/NASHの患者さんの場合には、鉄の摂取を制限する、具体的に6mg/日以下に抑える必要がある。(参考:NASH治療における食事での改善ポイント

運動によるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)改善

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の改善は、食事が中心ですが、運動療法をあわせて行う事で改善の効果を出やすくします。激しい運動は長続きしないで、強い運動でなくても体にたまった脂肪の燃焼には効果があるので、少しでも体を動かすようにしましょう。体重を1日50グラムずつ減らすようにして、1カ月1キログラム強の減量を行なうと良いと思います。NASHの場合には、3キロほど減量すると数値が改善する可能性も高いそうです。

睡眠によるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)改善

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の改善で最近では十分な睡眠も大切とされています。計算上、週に3日夜更かしすると年間1kgの脂肪燃焼の妨げになるそうです。起きている間は、肝臓は脳のために糖を使ってエネルギーを作ります。寝るときには、脳はそれほどエネルギーを必要としないので、肝臓は心臓のために脂肪を使ってエネルギーを作ります。つまり、ムダに夜更かししていると、肝臓が燃やすはずの脂肪が燃えないということです。 

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は生活習慣の改善

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)に煙草は注意

 禁煙の勧めです。「タバコの三悪」とは、タバコによってからだに運び込まれるニコチン、タール、一酸化炭素です。こういう身体に悪影響をもたらすタバコについて、「健康日本21」は、特に若年者における喫煙をゼロにするという大きな目標を掲げスタートしています。

NASH(非アルコール性脂肪肝炎)は食べ過ぎで起こります。

 昔から「腹八分目に医者いらず」と言われているように、暴飲暴食を控えることは、身体の機能を健康な状態に維持していく上で重要です。食事療法という言葉がよく生活習慣病で用いられることからも、糖尿病、脂質異常症、高血圧の予防・治療の基本は常に食生活にあります。(参考:NASH治療における食事での改善ポイント

食事のよい組み合わせは?

 もっとも望ましい組み合わせは、主食と一汁三菜、それに果物、乳製品といわれています。よく噛んで、三食を規則正しく食べ、偏食をしないことが重要です。特に「3つの白を控える」ことと、「食物繊維を豊富に摂る」ことが重要です。(参考:一汁三菜

3つの白の摂りすぎに注意

 第一は白米・白パンの白、次は食塩の白、そして三番目は砂糖の白です。いずれも食べすぎ、摂りすぎに注意してください。

お酒は飲みすぎ注意

 さまざまな生活習慣病がアルコールと密接に関わっていて、大酒をすれば多くの疾病が誘発される可能性が高まります。「健康日本21」のなかでは、アルコールに関して1日20g(日本酒に換算して一合程度)の摂取が望ましいとされています。「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそおこれ」という言葉もあるとおり、アルコールをたくさん飲める人でも、1日にその程度の飲酒量が望ましいということです。

運動と休養のバランスそしてストレス対策

 運動、そして休養)、そしてストレス対策のためには、様々な人とのふれあいや、趣味を見つけ集中することも大きなストレス対策といえます。