平均赤血球血色素濃度(MCHC)検査は、貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。

平均赤血球血色素濃度(MCHC)

MCV・MCH・MCHCは貧血の種類を特定するために赤血球の形状をみる指数です。赤血球数・血色素(ヘモグロビン)量・ヘマトクリット値を使って計算します。MCV・MCH・MCHCの基準値があります。

1.平均赤血球容積(MCV) = ヘマトクリット値 / 赤血球数 × 1000 
   ヘマトクリット値、つまり容積を 赤血球数で割ったもので、
   赤血球の1個あたりの容積の平均値です。
   赤血球の大きさの判断に役立つ指数です。

2.平均赤血球色素量(MCH) = 血色素量 / 赤血球数 × 1000
   一定量の中の血色素量を、赤血球数で割ったもので、
   赤血球の1個あたりのヘモグロビン量の平均値です。
   
3.平均赤血球血色素濃度(MCHC) = 血色素量 / ヘマトクリット値) × 100  
   個々の赤血球の容積に対する血色素量の比を%で表したもので
   血色素濃度の高低、すなわち低色素性、高色素性の程度を示します。

平均赤血球血色素濃度(MCHC)の血液検査結果の正常値・基準値

血液検査項目 基準値(参考値)
血液検査名称 略称 数値 単位
Mean Corpuscular Hemoglobin Concentration MCHC 30.2~35.1

平均赤血球血色素濃度(MCHC)血液検査の目的

平均赤血球血色素濃度(MCHC)検査は、一般的な血液検査項目になります。
平均赤血球血色素濃度(MCHC)検査は、貧血、多血症の診断に用いられる基本的な検査です。

平均赤血球血色素濃度(MCHC)血液検査で何を調べているの

平均赤血球血色素量(MCH)検査は、貧血や多血症の診断に用いられる検査である。ヘモグロビン(Hb)、ヘマトクリット(Ht)とともに、赤血球数から赤血球1個当たりの平均容積(MCV)、平均血色素濃度(MCHC)などの赤血球恒数を算出し、貧血の病態分類が行われる。
〈計算法〉

 MCV=Ht(%)×10/ RBC(106/μL)   基準値:85~102 fl

 MCH=Hb(g/dL)×10/ RBC(106/μL) 基準値:28.0~34.0 pg

 MCHC=Hb(g/dL)×100/ Ht(%)     基準値:30.2~35.1%

 赤血球数は性別、年齢、採血部位、測定法などで差異がみられる。一般に男子は女子よりも高く、特に生殖年齢に達する女子では月経のため男子よりも低くなる。加齢変化では、新生児において、約550万/μL程度の値を示し、その後徐々に減少して幼児期には成人並みの値となる。高齢者ではさらに低値となり、70歳以降は男女とも平均410万/μL程度の報告があるが、個人差も大きい。採血部位差では耳垂など末梢血で10%高くなることがある。動静脈間の差はあまり問題とならない。通常は静脈血を用い、自動血球計数装置で測定される。採血時に抗凝固剤EDTAとの混和が不十分であると、検体が凝固してしまうばかりでなく、測定不能や著しく低い値をもたらすため、充分な転倒混和が必要である。
 最近、国際的には1L当たりの数で表現される傾向にあり、たとえば427万/μLは4.27×1012/Lと表記されることもある。

平均赤血球血色素濃度(MCHC)血液検査からわかる疾患

平均赤血球血色素濃度(MCHC)血液検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、白血球の検査値が乖離した原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。

検査結果 考えられる原因と疾患の名称
基準値より高値  脱水状態、二次性多血症、ストレス多血症、真性多血症
基準値より低値 再生不良性貧血、腎性貧血、出血性貧血、鉄欠乏性貧血、鉄芽球性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、自己免疫性溶血性貧血、発作性夜間血色素尿症
※詳しくは貧血のページを参照してください。

 【備考】

個々の赤血球の容積に対する血色素量の比を%で表したもので血色素濃度の高低、すなわち低色素性、高色素性の程度を示します。

【関連項目】
赤血球数(RBC)ヘモグロビン量(Hb)平均赤血球容積(MCV)平均赤血球ヘモグロビン量(MCH)平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)
 

平均赤血球血色素濃度(MCHC)検査の正常値

へモグロビン量は年齢とともに減少する傾向があります。これは骨髄の組織が線維化または脂肪化し、造血機能が落ちていくためです。
検査項目  検査結果
赤血球 (106/μL) 4.10~5.50
ヘモグロビン (g/dL) 13.5~16.5
ヘマトクリット (%) 40.0~50.0
MCV (fL) 83~101
MCH (pg) 27~34
MCHC (%) 30~36
 

平均赤血球血色素濃度(MCHC)検査で何がわかるか

 ヘモグロビンは肺で結合した酸素を体のすみずみまで運び、かわりに不必要な炭酸ガスを持ち帰る役割をしています。ヘモグロビンの量が減少すると体内の組織や細胞が酸欠状態を起こすため、めまい、息切れ、立ちくらみなど貧血特有の症状が出ます。逆に増加すると赤血球増多症と診断されます。貧血の疑われた場合、白血球数、血小板、網状赤血球、顕微鏡下での血液像検査などの他の検査項目と照らし合わせ貧血の種類や原因を判断していきます。

サイズ MCV
(fL)
MCH
(pg)
MCHC
(%)
疑われる疾患
正球性 80~100 26~34 32~36 溶血性貧血 再生不良性貧血 白血病 感染症 悪性腫瘍 肝・腎臓疾患など
小球性 <80 ≦25 <30 低色素性貧血 鉄欠乏性貧血 鉄芽球性貧血 サラセミア症候群 無トランスフェリン血症など
大球性 >100 ≧35 ≧30 巨赤芽球性貧血 葉酸欠乏性貧血 非巨赤芽球性貧血 再生不良貧血 肝臓疾患など


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その他の献血で行われる検査一覧

検査項目 補足説明
ALT(GPT) 肝臓に最も多く含まれる酵素です。
肝細胞が破壊されると血液中に流れ出すので、急性肝炎で最も強く上昇し、慢性肝炎や脂肪肝(肥満)などでも上昇します。激しい運動の後に一過性の上昇がみられることがあります。
AST(GOT) 心筋や肝臓に多く含まれ、骨格筋、肝臓、血球にも認められる酵素です。心筋梗塞や急性肝炎、アルコール性肝障害などで上昇します。その他運動の後に一過性の上昇がみられることがあります。
γ-GTP 肝、胆道、膵、腎などに多く含まれる酵素です。
上昇する疾患は、閉塞性黄疸、肝炎、アルコール性肝障害などです。病気がなくても、長期飲酒者では上昇することが多く、1ケ月位禁酒するとある程度正常化します。
総淡白(TP) 血清中には80種類以上の蛋白が含まれ、種々の機能を持ち、生命維持に大きな役割を果たします。その総量を総蛋白として測定しています。
アルブミン(ALB) 血清蛋白の50%以上を占めるアルブミンは、病気などで栄養が悪くなると減少するため、健康診断のスクリーニングとして大きな意味があります。
アルブミン対グロブリン比(A/G比) 血清蛋白はアルブミン(A)とグロブリン(G)に分けられ、その比率は健康な人では一定の範囲にありますが、病気によってはその比率が変化(主として減少)していきます。
コレステロール(CHOL) 血清脂質の一つで、一般に脂肪の多い食事を続けていると上昇します。また肝臓などで作られ、肝、胆道、腎、甲状腺の病気でその値が上下することがあります。
血清コレステロールが多くなると、動脈硬化を起こしやすいとされています。
赤血球数(RBC) 赤血球は、血液の主な細胞成分で、酵素を肺から各組織へ運ぶ働きを持っています。
ヘモグロビン量(Hb) 血液の赤い色は、赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)によるもので、赤血球の働きの中心となっています。
ヘマトクリット(Ht)(赤血球容積率) ヘマトクリット値は、一定の血液量に対する赤血球の割合(容積)をパーセントで表したものです。
平均赤血球容積(MCV) 赤血球1個の平均的容積、すなわち赤血球の大きさの指標となるもので、赤血球数とヘマトクリット値から算出したものです。
平均赤血球ヘモグロビン量(MCH) 赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を平均的に表したもので、赤血球数とヘモグロビン量から算出したものです。
平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC) 赤血球の一定容積に対するヘモグロビン量の比をパーセントで表したもので、ヘモグロビン量とヘマトクリット値から算出したものです。
白血球数(WBC) 白血球は細菌などを貪食し、免疫情報を伝達しさらに免疫能を発現して生体防御にかかわっています。細菌感染症があると、一般に白血球数は増加しますが、ウイルス感染症の場合はかえって減少することもあります。
血小板数(PLT) 血小板は出血を止めるための重要な働きを持ち、この値が極端に減少する出血を起こしやすくなります。
グリコアルブミン

糖尿病の検査の一つです。過去約2週間の血糖値が低い状態が続いていると低下し、高い状態が続いていると上昇します。糖尿病では標準値より上昇します。標準値範囲内でも15.6%以上の場合は注意が必要です。

B・C型肝炎検査 受付時に結果通知を希望した方には、異常を認めた場合にのみ、献血後1ヶ月以内に親展(書簡の郵便)にて通知されるようになっています。
梅毒検査
HTLV-I抗体検査
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