尿酸(UA)|検査結果と病気

尿酸値(UA)|放置すると痛風や動脈硬化の原因にも

尿酸値(UA)は、健康診断や生活習慣病検診で行われる一般的な血液検査です。血液中の尿酸の値が高くなると高尿酸血症いわゆる痛風の原因になると言われます。そもそも尿酸とは、タンパク質に含まれるプリン体が分解された有機化合物になります。尿酸は、非常に抗酸化力が強いため人体にとって必要不可欠な成分ですが、近年は食生活の欧米化(動物性タンパク質の摂取量が増加)した事によりに尿酸値が高い方が増加しています。尿酸値の基準値は、女ともにこの値が7.0mg/dLまでと言われております。これは、血液中の尿酸は1dL当たり7.0mgまで溶ける為、体内で結晶になりづらいと考えられております。その為、尿酸値が7.0mg/dLを超える状態が長く続くと体内で尿酸の結晶ができはじめ痛風や動脈硬化の原因になると考えられています。ちなみに血清中の尿酸値の基準は、男性で3.8~7.5mg/dL、女性で2.4~5.8mg/dLとなっています。。尿酸値の基通常の条件では、血漿の中で尿酸は7mg/dLまでは溶けます。しかし、これを超えると血液中の尿酸は、結晶になる傾向があります。体内の尿酸値を上昇させる原因は、食事と言われていますが、ストレスなど生活面も影響している事がわかっています。特に働き盛りの40代、50代は、仕事のストレスに接待などの暴飲暴食と乱れやすいので注意しましょう。もし、尿酸の値が7.0mg/dLを超えましたら尿酸の原因となるプリン体を多く含む食品の摂取は控えるようにして、体外に排出されやすくする為、十分な水分補給や食物繊維が多く含む食品を食べるようにしましょう。そしてストレスを溜め込まず、エネルギーを消費することも尿酸値を下げるにはお勧めで適度な運動もしましょう。尿酸値が高い状態を放置して右足の親指などの関節が疼く前にしっかり対処しましょう。

尿酸(UA)血液検査の目的と基準値

尿酸血液検査は、一般的な血液検査になります。尿酸血液検査は、痛風の疾患を確認する検査です。血液検査で尿酸値を調べることで痛風になるリスクを調べることができます。尿酸は、動物性タンパク質でもある細胞が消化・代謝される時にプリン体が変化して生じた老廃物です。また、尿酸は、プリン体の最終代謝産物で,腎糸球体から濾過され、ほとんどの尿酸が尿細管で再吸収されるが、尿酸の一部は再び尿細管中に分泌されて尿中に排泄されます。体内尿酸が過剰な状態では、関節滑膜や腎尿細管に尿酸ナトリウム結晶が形成され沈着するため、痛風、関節炎、痛風腎を発症します。また、尿酸値が高いということは、動脈硬化が進みやすい状態であることもわかっています。尿酸値は、一般に女性よりも男性のほうが高値になりますが、女性も更年期をすぎて女性ホルモンが低下すると、男性の尿酸値に近くなります。尿酸値の診断基準では男女とも7.1mg/d以上になると「高尿酸血症」と診断されます。尿酸値の測定はプリン体代謝異常や腎機能障害の診断に有用な検査です。

尿酸(UA)の基準値

血液検査項目 基準値(参考値)
血液検査名称 略称 数値 単位
尿酸 UA 男3.7~7.0
女2.5~7.0
mg/dL

体内の尿酸は、食事や体内合成で増えた尿酸の量と尿や糞便で尿酸を排出する量が等しい事で体内を正常な状態に保つ事ができています。しかし、尿酸値を上昇させる食品の過剰摂取や環境、そして、尿酸の排出を抑制する環境が長く続く事で体内の尿酸値は上昇をし高尿酸血症が長く続きます。この高尿酸血症の状態が長期間続く事で私達の体の中で尿酸の血症ができ関節などに激しい痛みが生じる痛風となります。尿酸を正常な状態を保つ為には、尿酸の増やしすぎない、尿酸をしっかり排出する事が重要です。しかし、私達の生活習慣の変化により、尿酸を多く含む食品の過剰摂取や尿酸を体内合成を促進する環境、尿酸の排出が抑制されているなどが原因となり体内の尿酸値が上昇し、痛風を発症している事がわかっております。主に痛風を発症するパターンは以下の3つの種類に分類をされます。①尿酸過剰型(尿酸の排泄量は正常で、尿酸の産生量が多いタイプ)、②尿酸排泄低下型(尿酸産生量は正常で、尿酸排泄量が少ないタイプ)、③混合型(尿酸産生量が多く、尿酸排泄量が少ないタイプ)

尿酸の産生が過剰になる例 尿酸の排出が減少になる例
  1. プリン体の多い食事や大食
  2. 飲酒
  3. 激しい運動
  4. 肥満
  5. がん
  6. 遺伝的な要因
  7. ストレス
  8. 大きな外傷、熱傷
  1. 尿酸の排泄が減少する要因の例
  2. 遺伝的な腎の尿酸排泄低下
  3. 飲酒
  4. 激しい運動
  5. 肥満
  6. 腎臓の病気
  7. 一部の薬剤(利尿剤、抗結核薬、免疫抑制剤など)

尿酸(UA)の検査結果からわかる病気

検査結果 考えられる原因と疾患の名称
基準値より高値 特発性高尿酸血症、解糖系中間体の増加、筋原性高尿酸血症、呼吸性アシドーシス、腎実質障害、PP-ribose-P合成酵素異常症、糖尿病性腎症、グルタミン酸代謝異常症、尿細管吸収能亢進、熱傷、白血病、肥満、痛風、Bartter症候群、APRT欠乏症、乾癬症、HGPRT欠乏症
基準値より低値 Wilson病、PNP欠損症、アルコール中毒、キサンチン尿症、肝疾患、先天性Xanthine Oxidase欠損症、多発性骨髄腫、特発性低尿酸血症、薬剤(アロプリノール)、Fanconi症候群

高尿酸血症7.0 mg/dL超 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(日本痛風・核酸代謝学会)2002年

尿酸値が高い状態の人の事を高尿酸血症(痛風)といいます。高尿酸の状態が続くと関節に尿酸の結晶を作り、関節が運動する時に尿酸の血症が刺激を与え炎症と痛みを感じる事が多いです。発作が起きている時は安静にし痛みが無くなるのを待ちます。そして尿酸値が高い人は尿酸値を下げる必要があります。

【関連項目】 尿酸

尿酸(UA)を下げる方法は「食事」と「運動」

尿酸値が高い人が先ず取り組まなければいけないのは「食事の改善」と「運動」です。昔は、尿酸が高くても痛風になるだけで特別重篤な病気にならないと言われていた時期もありましたが、尿酸値が高い状態を放置すると動脈硬化などのリスクが高くなる事がわかってきました。尿酸値を下げる為にも体内で産生される尿酸の量を抑え、対外に過剰な尿酸を排出する様に促す必要があります。尿酸値が高い人に見られる傾向の1つとして「肥満体質」があります。肥満になると中性脂肪が体内に蓄積され、この中性脂肪が尿酸の産生を促しているらしいです。特に内臓脂肪を多く溜め込む内臓脂肪型肥満体型の人は特に注意しましょう。また、肥満体型の多くの人は、暴飲暴食、運動不足と生活習慣が乱れており多くの人が痛風予備軍でありまがら生活習慣病の予備軍でもある事が多いです。まず、尿酸値を下げる為には、生活習慣の見直しです。肥満を解消すると、尿酸値が改善するというデータもあります。運動は、消費エネルギーを高めるだけではなくリラックスさせる働きもあります。負荷の軽い有酸素運動も合わせて行うとより効果的です。また、既に持病をお持ちの方で高血圧糖尿病悪性腫瘍(がん)の患者さんは、薬の副作用で尿酸値が高くなる事もありますので注意しましょう。尿酸値は、一般的に女性より男性の方が高いと言われてます。これは、女性ホルモンが尿酸の排出を促している為だといわれています。その為、閉経後の女性は、女性ホルモンの分泌が減少し尿酸値が高くなりやすくなりますので注意が必要です。

次に注意したいのが「食事」です。尿酸の原料となるプリン体の摂取量を抑える様にしましょう。プリンタ体とは、ほぼ全ての食品に含まれている核酸成分です。プリン体をゼロにする事は無理ですが、出来るだけプリン体が含まれてない食品を選択する様にしましょう。特に魚卵(いくら、かずのこ、たらこ)や干物などはプリン体が非常に高い食品です。酸性である尿酸は、アルカリ性にすると溶ける性質もあります。体内をアルカリ化する食品は、ひじき、わかめ、昆布などの海藻類、ほうれん草、ごぼう、にんじんなどの野菜、きのこ類などがあります。欧米型の肉や魚などの多い食品から野菜をしっかり食べる食習慣に変えることも尿酸値を正常化するのに期待できる方法です。また、対外に排泄を促すためにも水分は十分に摂る様にしましょう。1日2リットルの水分補給をお勧めします。しかし、アルコールやソフトドリンクは、尿酸値を上げる作用があるので適していません。また、紅茶やコーヒーは利尿作用が強いため、水分を排出しすぎてしまうので避けたほうが無難です。

その他の健康診断の検査一覧

血液検査項目 血液検査結果からわかること
肥満度 肥満度(BMI)とは、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数です。
血圧 脳卒中心筋梗塞などの原因となる高血圧、低血圧などを判定。測定値は、日によって、また時間によって変動するので、何回か測ることが必要。 





T-Cho 総コレステロールが高いと動脈硬化の原因となり、心筋梗塞脳梗塞などの病気を誘発する。脂質(油・脂)を多くとりがちな食生活の欧米化の影響で、高い人が増加しています
HDL-C 血管内に付着する脂肪分を取り除き、動脈効果を防ぐことから「善玉コレステロール」と言われています。低いと心筋梗塞心筋梗塞などの病気を誘発してしまいます。 
LDL-C 比重の低いリポ蛋白コレステロール。いわゆる悪玉のコレステロール。
中性脂肪 体内の脂肪の主な成分でエネルギーとして利用され、余った分は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられます。肥満、食べ過ぎ、飲みすぎで上昇し、動脈硬化脂肪肝の原因になります。 



赤血球数 血液中の赤血球数を調べ、低いと貧血が疑われます。生理出血の増加や、鉄分が不足している場合も低くなることがあります。
ヘモグロビン 赤血球の成分のひとつで、主に血液中の酸素を運搬する役割を果しています。
ヘマトクリット 血液中の赤血球の容積の割合(%)を表し、低い場合は貧血の疑いがあります。
白血球数 白血球は、外部から進入した病原体を攻撃する細胞で、高いと感染症や白血病がんなどが疑われます。外傷がある場合や喫煙、ストレス、風邪などでも上昇します。


尿

尿たんぱく 尿中に排泄されるたんぱくを調べ、腎臓病などの判定に用います。激しい運動の後、過労状態のとき、発熱時などに高くなることもあります。
尿潜血 尿中に血液が出ていないか調べます。陽性の場合、腎臓病や尿路系の炎症が疑われます。
血液 クレアチニン 筋肉内の物質からつくられ、尿から排泄されるクレアチニンの量を測り、腎臓の排泄能力をチェックします。高い場合、腎機能障害や腎不全が疑われます。
痛風
検査
尿酸 尿酸は、細胞の核の成分であるプリン体が分解してできた老廃物です。代謝異常により濃度が高くなると、一部が結晶化し、それが関節にたまると痛風になります。 




ZTT 血清に試薬を加えると混濁する反応を利用して、血液の濁りぐあいを測定します。濁りが強いと数値は高くなり、慢性肝炎肝硬変が疑われます。
血清酵素 GOT GOTとGPTはともに肝臓に多く含まれるアミノ酸を作る酵素で、肝細胞が破壊されると血液中に漏れ、数値は高くなります。肝炎脂肪肝肝臓がんなど、主に肝臓病を発見する手ががりとなります。 
GPT
γーGTP アルコールに敏感に反応し、アルコール性肝障害を調べる指標となっています。  
ALP 肝臓、骨、小腸大腸腎臓など多くの臓器に含まれている酵素で、臓器に障害があると血液中に流れ出ます。主に胆道の病気を調べる指標となります。
総たんぱく 清中のたんぱく質の総量。高い場合は、慢性肝炎肝硬変など、低い場合は、栄養不良や重い肝臓病が疑われます。
総ビリルビン ヘモグロビンから作られる色素で、胆汁の成分になっています。黄疸になると体が黄色くなるのはビリルビン色素が増加するためです。

尿
尿糖 尿の中に糖が出ているかを調べ、糖尿病を見つける指標のひとつとされています。陽性の場合は、糖尿病や膵炎甲状腺の機能障害などの疑いがあります。
空腹時血糖 空腹時の血液中のブドウ糖の数値(血糖値)を調べ、糖尿病をチェックします。糖尿病の疑いがある場合は、ブドウ糖付加試験を行います。 
HbA1c 血糖検査では、血液を採取したときの値しかわかりませんが、HbA1cは120日以上血液中にあるため、長時間にわたる血糖の状態を調べることができます。糖尿病の確定診断の指標に用いられたりします。
便潜血反応 大腸や肛門からの出血に反応し、陽性の場合、大腸のがんやポリープが疑われます。

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