尿素窒素は(BUN)は、主に肝臓や腎臓の状態を検査するために用いられています。

尿素窒素(BUN)-病院で行う血液検査

尿素窒素検査は、尿素由来の窒素量を示す単位なり、血清成分からタンパク質を取り除いた残りである残余窒素の30~40%を占める成分になります。体内の代謝でタンパク質を分解した際に生じるアンモニアを無害化する際に肝臓で二酸化炭素と結びつき尿素窒素が生成され腎臓から排泄されます。尿素1分子は、窒素原子を2つ含んでおり1molの尿素=60gは、尿素窒素28gに相当する事がわかっており、尿素窒素濃度(mg/dL)に2.144を乗じると、尿素濃度(mg/dL)が、 尿素窒素濃度(mg/dL)に0.357を乗じると、尿素物質量濃度(mmol/L)が計算式で算出する事ができます。尿素窒素は、主に肝臓や腎臓の状態を検査するために用いられており、蛋白摂取量、蛋白代謝量、腎機能の3因子によって変化するといわれております。また、尿素窒素(BUN)の単位はmg/dLです。

尿素窒素(BUN)の基準値

生化学血液検査項目 基準値(参考値)
生化学血液検査名称 略称 数値 単位
尿素窒素 BUN 8~22 mg/dl

 

尿素窒素(BUN)検査の目的

尿素窒素検査は、一般的な血液検査になります。尿素窒素検査は、血中の尿素に含まれる窒素(尿素窒素:BUN)を調べる事で腎機能に異常が無いかを調べています。尿素窒素は、腎臓でろ過されて尿中へ排出されますが、急性や慢性の腎不全などで腎臓の働きが低下すると、ろ過しきれない分が血液中に残り尿素窒素の値が高くなります。これは、クレアチニン,尿酸などとともに尿素窒素はタンパク質を代謝した際の生成物であり、尿素窒素はアミノ酸の脱アミノによって生じたアンモニアを無毒化する為に肝臓においてCo2と合成され生成されます。これを尿素サイクルといいますが肝臓で合成された尿素窒素は最終的には、腎糸球体から濾過され一部尿細管で再吸収されたのちに尿中に排泄されます。
尿素窒素は、タンパク質の過剰摂取や大量の消化管出血、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍、脱水症状の場合も数値は上昇する傾向があります。尿素窒素(BUN)検査では血中の尿素に含まれる窒素分調べる事で腎機能の低下などの疾患の診断に使われます。しかし、尿素窒素(BUN値)は、年齢、性別、季節や食事や運動です値が変化しますので異常値だからといって腎機能の異常とはいいきれません。異常値の場合には原因を特定する為の精密検査を実施いたします。

 

尿素窒素(BUN)の検査結果からわかる病気

尿素窒素(BUN)血液検査査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、値が乖離した原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。

検査結果 考えられる原因と疾患の名称
基準値より高値 高タンパク食、血色素尿症、癌、外科的侵襲、アミロイドーシス、多発性骨髄腫、痛風、尿毒症、薬剤投与(サイアザイド,エタクリン酸,TC系抗生剤など)、腎不全、脱水症
基準値より低値 肝不全、妊娠、尿崩症(多尿)、劇症肝炎、肝硬変(腹水貯留)、低タンパク食
【備考】
尿素窒素検査で、尿素窒素の基準値から大幅に上昇している時は、腎機能の検査を行います。主に脱水、発熱、貧血、常用薬の有無などを確認しながら腎機能の検査します。これは尿素窒素の値が腎機能の異常以外でも上昇する可能性があるからです。もし、腎機能に異常がある場合は、尿タンパクや、尿沈渣、クレアチニンなどの腎機能低下により変化する検査項目も異常値を示しているかを確認し診断を行います。尿素窒素の検査値が40mg/dlを超えたら腎不全の可能性が高く、100mg/dl以上になったら尿毒症の危険性が高く非常に危険な状態になります。

【関連項目】 
尿素窒素クレアチニンクレアチニンクリアランス
生化学血液検査項目 基準値(参考値)
備  考
生化学血液検査名称 略称 数値 単位
尿素窒素 BUN 8~22 mg/dl 尿素窒素・クレアチニンは,ともに体で使われた物質の老廃物で,普段は腎臓からろ過され排泄されています.これらは,腎臓機能評価の時に検査され,腎機能が悪化し,排泄されなくなると上昇してきます。
クレアチニン CRE 男0.6~1.1
女0.4~0.7
mg/dl 尿素窒素・クレアチニンは,ともに体で使われた物質の老廃物で,普段は腎臓からろ過され排泄されています.これらは,腎臓機能評価の時に検査され,腎機能が悪化し,排泄されなくなると上昇してきます。
クレアチニンクリアランス Ccr 男90~120
女80~110
ml/分 腎臓の糸球体が、一分間にどれだけの血液を濾過 しているかを調べる検査です。