CA50の基準値
血液検査項目 | 基準値(参考値) | |||
血液検査名称 | 略称 | 数値 | 単位 | |
carbohydrate antigen50 | CA50 | 35.0以下 | U/mL |
CA50検査の目的
CA50腫瘍マーカー血液検査は、膵臓がんと胆道系のがん(胆嚢がん、胆管がん)に高い陽性率示します。CA19-9やDUPAN-2などの腫瘍マーカーと合わせて、膵臓と胆道系のがんの診断、治療後の経過観察、再発の早期発見などに利用されます。
CA50で何を調べている
CA50腫瘍マーカー血液検査は,ヒト大腸癌由来培養細胞株Colo-205をマ ウスに免疫して作成したモノクローナル抗体C-50が認識する糖鎖抗原で,その抗原決定基は,I型糖鎖に 属するルイスAである。CA19-9に対して交差免疫性を示すことにより膵癖・肝道癖などのCA19-9の陽性の腫瘍では当然陽性となる。またルイスA陰性ではDUPAN-2が陽性となる。よってCA50の一部にDUPAN-2が含われるという利点がある。CA50の測定の有用性としては,膵・胆道系悪性腫瘍の診断および治療後の経過観察,術後の再発のモニタリングに用いられる。
CA50でわかる病気
CA50検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、値が乖離した原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。
検査結果 | 考えられる原因と疾患の名称 |
基準値より高値 | 膵癌、胆道系癌、肝癌 |
基準値より低値 | |
【備考】 CA50腫瘍マーカー血液検査は、女性が男性に比べ高値を 示すし、SLX,DUPAN-2を組み合せることにより陽性率は上がる。また、透析患者,未透析腎不全患 者,肝硬変で偽陽性を示す。 【関連項目】EL-1、DUPAN-2、SLX、CA19-9、Span-1、CEA |