CA72-4 腫瘍マーカーは、消化器癌あるいは卵巣癌で上昇する血中腫瘍マーカー。

CA72-4|腫瘍マーカー(がん血液検査)

CA72-4血液検査は卵巣癌に対する腫瘍マーカーではあるが、乳癌や胃癌、大腸癌の検出にも有用である。また、卵巣や肝臓、腎臓の良性疾患における疑陽性率が低く癌に対する特異性が高い。

CA72-4の基準値

血液検査項目 基準値(参考値)
血液検査名称 略称 数値 単位
carbohydrate antigen 72-4 CA72-4 8.0 以下 U/mL

CA72-4検査の目的

CA72-4 腫瘍マーカーは、消化器癌あるいは卵巣癌で上昇する血中腫瘍マーカー。

CA72-4で何を調べている

CA72-4 腫瘍マーカーは、B72.3およびCC49の2種類のモノクローナル抗体により認識される腫瘍関連抗原で、ムチン様高分子上に発現される糖蛋白と考えられている。 B72.3は乳癌肝転移組織の膜分画を免疫原として作製されたモノクローナル抗体であり、このB72.3抗体を用いて結腸癌細胞株から精製した糖蛋白(TAG-72)を免疫原として作製されたモノクローナル抗体がCC49である。CA72-4は、消化器癌あるいは卵巣癌などの悪性疾患において血中に高頻度・高濃度に出現する一方、良性疾患ならびに健常者の偽陽性率が極めて低いことで知られている。なお、B72.3はシアリルTn抗原を認識する抗体であることが明らかになっており、腫瘍マーカーとしての特性は別項のSTNとほぼ同じと考えてよい。

CA72-4でわかる病気

CA72-4 腫瘍マーカー4は、検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、値が乖離した原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。

検査結果 考えられる原因と疾患の名称
基準値より高値 卵巣癌、子宮頚癌、胃癌、胆道癌、膵癌
基準値より低値
【備考】

卵巣癌ではムチン性嚢胞癌での陽性率が高く、また、消化器系の癌においても高い陽性率を示す。上昇する疾患)卵巣癌、消化器癌

【関連項目】
シアリルLeX-i抗原(SLX)CA125CA602シアリルTn抗原(STN)CA54/61