尿潜血(BLD)|検査結果と病気

尿潜血(BLD) 健康診断で行う血液検査

尿潜血による検査は、尿タンパク検査同様に健康診断や病院の検査で行われる一般的な検査ですが非常に重要な検査であります。尿は、私たちの血液中に含まれる代謝した老廃物などを腎臓で濾されたものです。その成分は、タンパク質や核酸などが代謝した際にできた代謝産物や微量のビタミンホルモン、酵素などが含まれます。これら成分の一部は、普段健康な時には検出されず、病気や怪我になることで体内で産生されるものがあります。その為、体内の異常をいち早く察知する為にも尿を検査する事で腎臓、尿路系の疾患や心臓肝臓内分泌器官の疾患を見付けることができます。潜血検査は、異常が無ければ陰性ですが、主に腎臓や尿路の疾患などにより陽性になる事があります。腎臓や尿路が炎症や腫瘍などにより組織が損傷し尿に血液が含まれた事が原因と考えられます。血尿には、大きく分けてミオグロビン尿、ヘモグロビン尿があり、どちらも尿潜血で陽性を示します。健康診断における潜血陽性率は、大学生で4~5%、40代は男6%女10%、60代は男11%女24%、80代以上は男17%女29%程度の方が陽性として出ます。(女性は月経血による偽陽性がかなり含まれている)。血尿も良性の家族性血尿は治療不要であるりますが、尿中赤血球に破壊、変形が見られれば、糸球体の病気を疑います。


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尿潜血の検査目的

尿検査(尿潜血など)のイメージ

尿に血液が混じっているか調べて陰性の場合は問題ありませんが、陽性の場合は精密検査をして原因を調べる必要があります。腎臓や尿路を調べて異常が無ければ問題ありませんが、もし疾患など原因が見つかった場合には、すぐに治療を行う事をお勧めします。尿を見ても微量の出血だと肉眼で判定するのは非常に難しいです。その為、検査には試験紙を用いるのが一般的です。検査は、採尿した尿に試験紙を入れ色の変化をみます。結果が陰性(-)なら正常です。陽性(+)を示す場合は、膀胱炎腎臓の新刊尿管結石などが疑われます。稀に紅茶の様に赤茶色の尿を出す患者さんがおりますが、この様な状態を血尿といい腎臓や尿路が激しく損傷をしておりスグに治療をする必要があります。尿の検査は、体調や体質さらにや運動やストレスの影響も受けやすく陽性が出た場合には複数回同様な検査を行い検査結果を確定させます。擬陽性といい異常が無いが陽性を示すことがあります。これは、女性の場合だと月経の血が尿に混入したり、外陰炎や腟炎、閉経後の萎縮性腟炎でも陽性になります。腎機能や尿路が正常な尿潜血であれば、その後しばらくして再検査を行うと陰性になります。

尿潜血の検査と基準値

血液検査項目 基準値(参考値)
血液検査名称 略称 数値 単位
尿潜血 BLD ( - )
陰性

尿潜血の検査で結果が陰性(-)が正常値となります。検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。健康な人でもわずかに赤血球が尿中に出ることがありますが、試験紙の判定ではほとんどが陰性になります。しかし、体質、体調などにより腎臓や尿路に異常が無くても陽性を示す事があります。これを擬陽性(±)といいますが、陽性(+)同様に精密検査を受けることをお勧めします。尿潜血で陽性が出た方に疑う疾患としては、膀胱炎、腎炎、結石がほとんどです。ただし、血液成分のヘモグロビンやミオグロビンだけが尿中に出ている場合も、試験紙では陽性反応が出ます。 

検査結果 考えられる原因と疾患の名称
基準値より高値 膀胱炎ネフローゼ症候群、腎癌、尿管癌、膀胱癌、家族性血尿、Alport症候群、菲薄基底膜症候群、遊走腎、腎動静脈瘻、ナットクラッカー現象、行軍ヘモグロビン尿症、尿路結石、IgA腎症、血管異常、嚢胞性腎疾患(ADPKDなど)、先天異常など泌尿器科的疾患
基準値より低値
【備考】 過労など一過性で害のない尿潜血もあるので、診断確定には複数回の検査が必要です。
【関連項目】 尿たんぱく尿潜血クレアチニン

その他の健康診断の検査一覧

血液検査項目 血液検査結果からわかること
肥満度 肥満度(BMI)とは、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数です。
血圧 脳卒中心筋梗塞などの原因となる高血圧、低血圧などを判定。測定値は、日によって、また時間によって変動するので、何回か測ることが必要。 





総コレステロール 総コレステロールが高いと動脈硬化の原因となり、心筋梗塞脳梗塞などの病気を誘発する。脂質(油・脂)を多くとりがちな食生活の欧米化の影響で、高い人が増加しています
HDLコレステロール 血管内に付着する脂肪分を取り除き、動脈効果を防ぐことから「善玉コレステロール」と言われています。低いと心筋梗塞心筋梗塞などの病気を誘発してしまいます。 
LDLコレステロール 比重の低いリポ蛋白コレステロール。いわゆる悪玉のコレステロール。
中性脂肪 体内の脂肪の主な成分でエネルギーとして利用され、余った分は皮下脂肪や内臓脂肪として蓄えられます。肥満、食べ過ぎ、飲みすぎで上昇し、動脈硬化脂肪肝の原因になります。 



赤血球数 血液中の赤血球数を調べ、低いと貧血が疑われます。生理出血の増加や、鉄分が不足している場合も低くなることがあります。
ヘモグロビン 赤血球の成分のひとつで、主に血液中の酸素を運搬する役割を果しています。
ヘマトクリット 血液中の赤血球の容積の割合(%)を表し、低い場合は貧血の疑いがあります。
白血球数 白血球は、外部から進入した病原体を攻撃する細胞で、高いと感染症や白血病がんなどが疑われます。外傷がある場合や喫煙、ストレス、風邪などでも上昇します。


尿

尿たんぱく 尿中に排泄されるたんぱくを調べ、腎臓病などの判定に用います。激しい運動の後、過労状態のとき、発熱時などに高くなることもあります。
尿潜血 尿中に血液が出ていないか調べます。陽性の場合、腎臓病や尿路系の炎症が疑われます。
血液 クレアチニン 筋肉内の物質からつくられ、尿から排泄されるクレアチニンの量を測り、腎臓の排泄能力をチェックします。高い場合、腎機能障害や腎不全が疑われます。
痛風
検査
尿酸 尿酸は、細胞の核の成分であるプリン体が分解してできた老廃物です。代謝異常により濃度が高くなると、一部が結晶化し、それが関節にたまると痛風になります。 




ZTT 血清に試薬を加えると混濁する反応を利用して、血液の濁りぐあいを測定します。濁りが強いと数値は高くなり、慢性肝炎肝硬変が疑われます。
血清酵素 GOT GOTとGPTはともに肝臓に多く含まれるアミノ酸を作る酵素で、肝細胞が破壊されると血液中に漏れ、数値は高くなります。肝炎脂肪肝肝臓がんなど、主に肝臓病を発見する手ががりとなります。 
GPT
γーGTP アルコールに敏感に反応し、アルコール性肝障害を調べる指標となっています。  
ALP 肝臓、骨、小腸大腸腎臓など多くの臓器に含まれている酵素で、臓器に障害があると血液中に流れ出ます。主に胆道の病気を調べる指標となります。
総たんぱく 清中のたんぱく質の総量。高い場合は、慢性肝炎肝硬変など、低い場合は、栄養不良や重い肝臓病が疑われます。
総ビリルビン ヘモグロビンから作られる色素で、胆汁の成分になっています。黄疸になると体が黄色くなるのはビリルビン色素が増加するためです。

尿
尿糖 尿の中に糖が出ているかを調べ、糖尿病を見つける指標のひとつとされています。陽性の場合は、糖尿病や膵炎甲状腺の機能障害などの疑いがあります。
空腹時血糖 空腹時の血液中のブドウ糖の数値(血糖値)を調べ、糖尿病をチェックします。糖尿病の疑いがある場合は、ブドウ糖付加試験を行います。 
HbA1c 血糖検査では、血液を採取したときの値しかわかりませんが、HbA1cは120日以上血液中にあるため、長時間にわたる血糖の状態を調べることができます。糖尿病の確定診断の指標に用いられたりします。
便潜血反応 大腸や肛門からの出血に反応し、陽性の場合、大腸のがんやポリープが疑われます。

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