血清アミラーゼの基準値
生化学血液検査項目 | 基準値(参考値) | |||
生化学血液検査名称 | 略称 | 数値 | 単位 | |
血清アミラーゼ | S-AMY | 42-132 | IU/l |
血清アミラーゼ検査の目的
アミラーゼは、そのほとんどが膵臓と唾液腺由来のものです。血清および尿中のアミラーゼの測定は血中への酵素逸脱の程度を表すもので主に膵疾患の診断をするうえで重要な役割をします。アミラーゼの血中への逸脱は、膵炎や膵管内圧上昇等により増加します。この酵素逸脱による検査値上昇は、膵内外分泌機能や膵管などの変化よりも早期の状態で起こります。
血清アミラーゼは、病状を良く反映するため、膵疾患のスクリーニング、早期発見、膵疾患の経過観察に用いられます。
血清アミラーゼの検査結果からわかる病気
検査結果 | 考えられる原因と疾患の名称 |
基準値より高値 | 膵疾患、胆道十二指腸疾患、腎不全、唾液腺疾患、アミラーゼ産生腫瘍、マクロアミラーゼ血症、肝疾患、高唾液型アミラーゼ血症 |
基準値より低値 | 肝硬変、唾液腺摘出、糖尿病(重症)、膵摘出 |
【備考】 (血清アミラーゼの生理的変動) 1、年齢による変動 新生児では低値、5~10歳頃には成人と同じ値となります。 2、その他の影響による変動 やせている場合は、やや高値を示す傾向です。 【関連項目】 血清アミラーゼ゙、リパーゼ、トリプシン、膵ホスホリパーゼA2、膵分泌性トリプシンインヒビター |