膵分泌性トリプシンインヒビター(PSTI)の基準値
生化学血液検査項目 | 基準値(参考値) | |||
生化学血液検査名称 | 略称 | 数値 | 単位 | |
膵分泌性トリプシンインヒビター | PSTI | 20.0以下 | ng/dL |
膵分泌性トリプシンインヒビター(PSTI)検査の目的
膵分泌性トリプシンインヒビター(PSTI)の血液検査は、重症膵炎、膵臓癌、各種悪性腫瘍などで高値を示し、感染症やDIC(播種性血管内凝固症候群)等の症例では顕著な高値を示します。尚、腎不全においても高値を示す事が高率的にケースとして存在するため、検査値解釈においては腎不全の有無を勘案する必要性があります。
膵分泌性トリプシンインヒビター(PSTI)の検査結果からわかる病気
検査結果 | 考えられる原因と疾患の名称 |
基準値より高値 | 腎不全、 肝癌、 胆道癌、 胃癌、 急性膵炎、 大腸癌、 敗血症、 肺癌、 慢性膵炎、 膵癌、 悪性腫瘍、 食道癌 急性膵炎,慢性膵炎増悪時,悪性腫瘍(膵癌,胆道癌,肝癌,食道癌,胃癌,肺癌,大腸癌),腎不全,手術後・外傷後・感染などの生体侵襲時,敗血症など |
基準値より低値 | 急性膵炎、腎不全、膵癌(特に早期) |
【備考】 当検査においては、重症膵炎、膵臓癌、各種悪性腫瘍などで高値を示し、感染症やDIC(播種性血管内凝固症候群)等の症例では顕著な高値を示します。尚、腎不全においても高値を示す事が高率的にケースとして存在するため、検査値解釈においては腎不全の有無を勘案する必要性があります。 【関連項目】 血清アミラーゼ゙、リパーゼ、トリプシン、膵ホスホリパーゼA2、膵分泌性トリプシンインヒビター |