メトトレキサート血液検査は、著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要です。

メトトレキサート-病院で行う血液検査

メトトレキサートの基準値

生化学血液検査項目 基準値(参考値)
生化学血液検査名称 略称 数値 単位
  methotrexate 中毒域(大量投与時)
24時間後 10 以上
48時間後  1 以上
72時間後 0.1 以上
μmol/l

メトトレキサート検査の目的

メトトレキサート血液検査は、白血病、絨毛性疾患の治療に使われる葉酸代謝拮抗剤。著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要。

 

メトトレキサート血液検査 薬剤の作用

リウマチ因子(RF)検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、値が乖離した原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。

 

メトトレキサート血液検査 薬剤の副作用

メトトレキサートの副作用は、ショック、アナフィラキシー様症状、骨髄抑制、重篤な肝障害、重篤な腎障害、間質性肺炎、肺線維症、重篤な皮膚障害、けいれん、失語、片麻痺、脳症、痴呆、麻痺、ギランバレー症候群、昏睡 など

 

メトトレキサート血液検査 禁忌

メトトレキサートの成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者、肝障害のある患者、腎障害のある患者、胸水・腹水等のある患者には投与しない。

 

その他の薬物検査項目

薬物血液検査項目 備  考
メトトレキサート メトトレキサート血液検査は、白血病、絨毛性疾患の治療に使われる葉酸代謝拮抗剤。著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要。
ジゴキシン ジゴキシン血液検査は、代表的なジギタリス性強心配糖体。とくに腎機能が低下した患者で至適投与量を知るために血中濃度を測定。
シクロスポリン シクロスポリンは、免疫抑制剤。臓器移植や自己免疫疾患に用いられる。経口投与時の血中濃度推移には個人差が大きいため、濃度測定を行う。
タクロリムス タクロリムスは、FK506とも呼ばれる免疫抑制剤。シクロスポリンより選択的にT細胞の活性化を抑える。主に肝・腎・骨髄の移植時で拒絶反応の抑制に有効。
バンコマイシン バイコマイシンは、MRSAに有効なグリコペプチド系抗生物質。腎機能障害患者で排泄率が低下するため血中濃度測定が有用。
アミカシン アミカシンの血液検査は、ゲンタマイシン耐性緑膿菌等に効く抗生剤。血中濃度測定で腎毒性、聴神経障害を予防。
トブラマイシン トプラマイシンは、緑膿菌、変形菌などに有効なアミノグリコシド系抗生物質。腎障害をきたすおそれがあり、血中濃度測定は有用。
アルベカシン アルベカシンは、メチシリン・セフェム耐性の黄色ブドウ球菌に有効なアミノグルコシド系抗生物質。腎機能低下者での副作用発現に注意。