アミカシンの基準値
生化学血液検査項目 | 基準値(参考値) | |||
生化学血液検査名称 | 略称 | 数値 | 単位 | |
amikacin | Peak 20~25 Trough 10 以下 |
μg/ml |
アミカシン検査の目的
アミカシンの血液検査は、ゲンタマイシン耐性緑膿菌等に効く抗生剤。血中濃度測定で腎毒性、聴神経障害を予防。
アミカシン血液検査 薬剤の作用
アミカシンはアミノグリコシド系の代表的な抗生物質である。広範囲な抗菌スペクトルをもち、また耐性菌が産生するほとんどの不活化酵素の影響を受けない。細菌細胞内のタンパク合成を阻害することで作用を発現し、抗菌作用は殺菌的である。生体内ではほとんど代謝されない。尿中排泄率は筋注後8時間以内に70%、点滴終了後6時間以内に約60~70%で、腎機能障害時には血中濃度の半減期が延長する。このため腎障害をもつ患者では血中濃度に注意しながら投与する必要がある。また腎障害の早期発見には尿沈渣のモニターが有用である。
アミカシン血液検査 薬剤の副作用
アミカシンの副作用は、ショック、第Ⅷ脳神経障害、急性腎不全 など
アミカシン血液検査 禁忌
アミカシンの禁忌、本剤の成分ならびにアミノグリコシド系抗生物質およびバシトラシンに対し過敏症の既往歴のある患者には投与しない。
その他の血球検査項目
血清血液検査項目 | 備 考 | |
メトトレキサート | メトトレキサート血液検査は、白血病、絨毛性疾患の治療に使われる葉酸代謝拮抗剤。著明な骨髄抑制と腎毒性があり血中濃度測定が重要。 | |
ジゴキシン | ジゴキシン血液検査は、代表的なジギタリス性強心配糖体。とくに腎機能が低下した患者で至適投与量を知るために血中濃度を測定。 | |
シクロスポリン | シクロスポリンは、免疫抑制剤。臓器移植や自己免疫疾患に用いられる。経口投与時の血中濃度推移には個人差が大きいため、濃度測定を行う。 | |
タクロリムス | タクロリムスは、FK506とも呼ばれる免疫抑制剤。シクロスポリンより選択的にT細胞の活性化を抑える。主に肝・腎・骨髄の移植時で拒絶反応の抑制に有効。 | |
バンコマイシン | バイコマイシンは、MRSAに有効なグリコペプチド系抗生物質。腎機能障害患者で排泄率が低下するため血中濃度測定が有用。 | |
アミカシン | アミカシンの血液検査は、ゲンタマイシン耐性緑膿菌等に効く抗生剤。血中濃度測定で腎毒性、聴神経障害を予防。 | |
トブラマイシン | トプラマイシンは、緑膿菌、変形菌などに有効なアミノグリコシド系抗生物質。腎障害をきたすおそれがあり、血中濃度測定は有用。 | |
アルベカシン | アルベカシンは、メチシリン・セフェム耐性の黄色ブドウ球菌に有効なアミノグルコシド系抗生物質。腎機能低下者での副作用発現に注意。 |