HbA1cは採血時から過去1、2ヵ月の平均血糖値を反映する指標として有用です

糖尿病の診断基準(ヘモグロビンA1c他)

糖尿病の診断基準は、①早朝空腹時血糖値 126mg/dL以上、②75g糖負荷試験(OGTT)で2時間値 200mg/dL以上、③随時血糖値 200mg/dL以上これに加えてHbA1cがあります。HbA1cは採血時から過去1、2ヵ月の平均血糖値を反映する指標として有用であり、検査を行いやすいことから、血糖値とHbA1cの両方が糖尿病型であれば、1回の検査でも糖尿病と診断できるようになりました

糖尿病の診断基準

糖尿病の血糖値(BG)による診断

①随時血糖値が 200 mg/dl 以上
②早朝空腹時血糖値が 126 mg/dl 以上
③75g糖負荷試験で2時間後の血糖値が 200 mg/dl 以上
1回目の検査後、別の日に2回目の検査を行う。2回の検査でいずれも血糖値が基準値以上の場合、糖尿病と診断されます。

④ただし、上記の一回目の検査の結果に加え、下記の項目が当てはまる場合は糖尿病型と診断します。
● 糖尿病に特徴的な症状(口渇、多飲、多尿、体重減少など)がある
● HbA1c が 6.5% 以上である
● 確実な網膜症がみられる

糖尿病の診断基準図

糖尿病の診断基準~ヘモグロビンA1cによる診断~

ヘモグロビンA1cは、過去1~2ヶ月間の血糖値を示すものです。

糖尿病と診断されるヘモグロビンA1c・・・ 6.5% 以上
(正常値は5.8%未満となります)

2型糖尿病患者を対象にした調査で、
HbA1cが高くなるにつれて目や腎臓の病気などの長期的疾患にかかるリスクが高くなることが統計的にわかっています。
例:ヘモグロビンA1cが9% ... 網膜症になるリスクは、HbA1cが7%の6倍
        10% ... 腎症になるリスクは、ヘモグロビンA1cが7%の10倍近く

糖尿病の診断チャート

糖尿病の診断については、以下のチャートを参照してください。

糖尿病の診断チャート

糖尿病患者のコントロール基準

食前の血糖値が高い場合
・ 食後の血糖値が高い場合
・ 両方が高い場合
とがあります。

最近では食後の血糖値の上昇との脳卒中や心臓病との関係が注目されています。

血糖コントロール(指標と評価)