糖尿病性急性感染症の症状および原因
肺炎や膀胱炎、腎盂炎、胆のう炎、風邪などなどの感染症を引き起こします。急性感染症になったとき、発熱の症状が出ると、血糖値がさらに高くなって、感染症もより悪化することがあります。
糖尿病性急性感染症の治療
①初期の対応はシックディルールに従うが、原則変わったことがあれば主治医に相談する。(特に食欲低下の時)
②安静と保温に努め、食欲がなくても水分と糖質は確保する。
③予防のためには血糖コントロールと皮膚、口腔、陰部などを清潔に保つことが重要
シックディールの原則
1)水分補給: | 体調が悪いと高血糖で脱水症状を起こし易くなるので、水分を十分摂るようにする。 |
2)食事: | 食欲がなくても、おかゆや果汁など糖質を含む食品は極力摂るようにする。1回の分量を減らし、回数を増やすようにするとよい。 |
3)血糖測定: | 体調が悪いと血糖が大きく変化し易いので、血糖自己測定器を用い血糖測定を行うことが役に立つ。血糖測定の必要性などについては、予め主治医に相談することが推奨される。 |
4)インスリン量の調整: | インスリン療法を行っている場合、体調が悪くてもインスリン注射を勝手に中止してはならない。普段よりインスリンの必要量が増えていることもあるからである。血糖の測定値を主治医に連絡し、指示を受けるようにする。追加のインスリンは、超速効型や速効型を使う。 |
5)その他: | 食事が全く摂れなかったり、いくらインスリンを追加しても高血糖が続くような場合は、早めに病院へ行くようにしたい。 |