ケトン性糖尿病性昏睡が起こる原因
ケトン性糖尿病性昏睡が起こる原因は、下記の通りです。- 1型糖尿病を発症しているのに、気付かずに放置している
- インスリン療法(インスリンを注射により体内へ取り入れる方法)を行っている方が、自分の判断でインスリン注射を やめたり、打つのを忘れたりしたとき
- インスリン療法を行っている方が、インスリンの量を間違えて注射したり、適切な量ではなかったとき
- 2型糖尿病の方が、高血糖でありながら、肺炎、腎盂炎(じんうえん)、虫垂炎(ちゅうすいえん)、などの重い感染症で高熱を出したとき
- 肉体的な疲労や精神的なストレスにより、血糖値が上がったとき
- 暴飲暴食により血糖値が上がったとき
ケトン性糖尿病性昏睡の症状は?
ケトン性糖尿病性昏睡の前駆症状は
- 多尿
- のどの異常な渇き
- 身体のだるさ
- 食欲低下
- 吐き気・嘔吐
- 人により激しい腹痛を伴う。
そして、しだいに意識がもうろうとしてきて、大きな呼吸をするようになり、最後には昏睡状態となってしまいます。このような症状があらわれたとき、またはケトン性昏睡の可能性が少しでも考えられる場合には、すぐに医者に診てもらってください。昏睡状態がつづくと最悪の事態になってしまいます。一刻をあらそいますので、救急車を呼ぶなどして、素早く対処してください。
突発的な 1型糖尿病の典型症状
1型糖尿病の人は、昏睡状態にならないように特に注意が必要です。急に 1型糖尿病になり、その症状がでているのに対処しないで放置していると、昏睡状態になり、とても危険です。 1型糖尿病の典型的な症状は、最初、かぜのような症状を感じることがあります。そして急激にのどが渇いてきて、尿の量が増え、夜中でもトイレに何度もいくようになります。 これらのような症状が起こったら、1型糖尿病の可能性があるります。放置して昏睡状態にならないように、すぐに医師に診てもらいましょう。
非ケトン性高浸透圧性昏睡とは何か
「非ケトン性高浸透圧性昏睡(ひ けとん せい こうしんとうあつ せい こんすい)」とは、ケトアシドーシスにならずに起こる糖尿病性昏睡のことです。死亡率が高く、危険です。 非ケトン性高浸透圧性昏睡の原因は、高血糖と脱水症状です。多くみられるのは、主に高齢者の2型糖尿病の人です。 高齢者の方に多くみられる理由は、高血糖により尿が増えてのどが渇くようになっても、年齢のせいであると思ってしまい対処が遅れ、脱水症状になりやすいからです。 さらに、腎不全(じんふぜん)や脳卒中などの合併症を起こしている方は特に注意が必要です。高齢者の方は気付きにくい部分があるので、ご家族の方も体調の異変に日頃から注意をくばるようにしましょう。