CLIA法はHIV-1、-2の抗体および抗原を同時に検出するHIV感染のスクリーニング検査。

HIV-1抗体|HIV感染(AIDS)-病院で行う血液検査

 AIDSの原因ウイルスであるHIVの抗原と抗体を同時に測定するもので、抗体産生までのウィンドウ期においても検出が可能である。AIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome; 後天性免疫不全症候群)は1981年にアメリカで報告された、HIV(ヒト免疫不全症ウイルス)の感染によりおこる感染症であり、1983年にはHIV-1、1986年にHIV-2が発見された。 HIVの直径は約100nmで外被膜には2種類の糖蛋白質(HIV-1ではgp120、gp41、HIV-2ではgp125、gp36)があり、その内部にはコア蛋白質(HIV-1でp24、HIV-2でp26)が存在する。EIA法は、このHIV-1およびHIV-2抗体、さらにHIV p24抗原を同時に検出するものである。

HIV-1抗体|HIV感染(AIDS)の基準値

生化学血液検査項目 基準値(参考値)
生化学血液検査名称 略称 数値 単位
human immunodeficiency virus, type 1, confirmation test  HIV-1抗体 (-)陰性

HIV-1抗体|HIV感染(AIDS)検査の目的

CLIA法はHIV-1、-2の抗体および抗原を同時に検出するHIV感染のスクリーニング検査。陽性時はウエスタンブロット法で確認が必要。

 

HIV-1抗体検査で何を調べているのか

AIDSの原因ウイルスであるHIVの抗原と抗体を同時に測定するもので、抗体産生までのウィンドウ期においても検出が可能である。AIDS(Acquired Immunodeficiency Syndrome; 後天性免疫不全症候群)は1981年にアメリカで報告された、HIV(ヒト免疫不全症ウイルス)の感染によりおこる感染症であり、1983年にはHIV-1、1986年にHIV-2が発見された。HIVの直径は約100nmで外被膜には2種類の糖蛋白質(HIV-1ではgp120、gp41、HIV-2ではgp125、gp36)があり、その内部にはコア蛋白質(HIV-1でp24、HIV-2でp26)が存在する。EIA法は、このHIV-1およびHIV-2抗体、さらにHIV p24抗原を同時に検出するものである。HIV感染後、抗体が陽性となるまで通常4~8週を要し、この期間はウィンドウ期とよばれる。従来の抗体系検査では、この時期においてはHIVに感染していても陽性反応を認めることが出来なかった。しかし本検査を行うことによりこのウィンドウ期の一部を含めた時期においてのスクリーニング検査が可能になった。しかしHIVp24抗原は抗体検出可能な時期に数日間先だって検出されるため、その前の時期ではたとえ感染があったとしても本検査では検出することが出来ない。HIV-1 RNA定量検査(アンプリコアHIV-1 モニター)はこの時期よりさらに先立って検出が可能なため、感染の可能性があるのに本検査が陰性の場合にはHIV-1 RNA定量検査を行うのがよい。また本検査で陽性が認められた時にも抗体確認試験であるウェスタンブロット法に加えHIV-1 RNA定量検査を行うことが推奨される。またHIVはCD4陽性細胞に感染し、これを死滅させることでCD4陽性細胞数を低下させる。このため診断確定後の経過観察や発症予測にはHIV1-RNA定量と共にCD4やCD8陽性細胞数、CD4/CD8比の低下を指標にする。

HIV-1抗体|HIV感染(AIDS)の検査結果からわかる病気

HIV-1抗体検査結果が適正範囲より大きく乖離している場合には疾患の可能性がありますので、値が乖離した原因を診療機関で医師の診察を受けるようにしてください。
検査結果 考えられる原因と疾患の名称
基準値より高値 HIV感染症
基準値より低値
【備考】

本検査法はウエスタンブロット法(WB)によるHIV-1抗体の確認検査法であり、特異性に優れる。

【関連項目】 
HIV-2抗体《確認試験》、HIV-ジェノタイプ薬剤耐性検査

肝炎ウイルス検査の診断基準 

検査項目名 陰  性 判定保留 陽  性
IgG-HA抗体 S/CO値 1.00未満 1.00 以上
IgM-HA抗体 S/CO値 0.80 未満 0.80 以上 1.20 以下 1.21 以上
HBs抗原 抗原量 0.05 IU/ml未満 0.05 IU/ml以上
HBs抗体 抗体価 10.0 mIU/ml未満 10.0 mIU/ml以上
HBe抗原 S/CO値 1.00未満 1.00以上
HBe抗体 抑制率 50.0%未満 50.0%以上
HBc抗体 S/CO値 1.00 未満 1.00 以上
IgM-HBc抗体 S/CO値 1.00未満 1.00以上
HCV抗体-II S/CO値 1.00 未満 1.00 以上
HCV抗体-III C.O.I 1.0 未満 1.0 以上
HCVコア抗体  抗体価  1.0 U未満  1.0 U以上 
 

その他の血球検査項目

血清血液検査項目 備  考
梅毒(脂質抗原使用) 性行為感染症(STD)として広く知られる梅毒の検査。生物学的偽陽性や治癒後の陽性持続が存在する。
梅毒(トレポネーマ抗原使用) 性行為感染症(STD)として広く知られる梅毒の検査。生物学的偽陽性や治癒後の陽性持続が存在する。
B型肝炎ウイルス表面蛋白抗原 陽性を示す事は、今この現在ウイルスに感染している事を示しています。
C型肝炎ウイルス核酸定量 HCVに感染しているか否かを調べる検査として重要な役割を持っています。
ヒト免疫不全ウイルス 抗体および抗原を同時に検出するHIV感染のスクリーニング検査
成人T細胞白血病ウイルス 成人T細胞白血病の原因ウイルスに対する抗体を検出。感染のスクリーニングと確認のための検査。
リウマチ因子 ラテックス凝集反応により、リウマチ因子を検出するスクリーニング検査。陽性でもリウマチの確定診断とはならない。
抗サイログロブリン価 橋本病、バセドウ病の診断に有用な自己抗体。TPO抗体と同時に測定すると陽性率がアップ。
抗マイクロゾーム価 甲状腺疾患の経過と予後の判定に有用。
寒冷凝集素価 マイコプラズマ肺炎でも多クローン性のIgM増加を反映し上昇する。
抗核抗体 核内に含まれる抗原物質に対する抗体群を検出する検査。抗核抗体群のいずれかの存在を知るスクリーニングとして用いられる。
免疫グロブリンE アトピー性アレルギー患者において有意に高値を示すので、気管支喘息、皮膚炎、鼻炎などの場合、アトピー要素の有無を調べるのに有用とされています。
ハブトグロビン 炎症性疾患を検査します
β-Dグルカゴン グルカゴン産生腫瘍(グルカゴノーマ)、糖尿病、急性および慢性膵炎、肝硬変、腎不全、飢餓などを調べる検査になります。
カンジダ抗原 カンジダ抗原検査は、深在性真菌感染症の代表的起炎菌であるカンジダの抗原を検出する検査。