クレアチンキナーゼの基準値
生化学血液検査項目 | 基準値(参考値) | |||
生化学血液検査名称 | 略称 | 数値 | 単位 | |
クレアチンキナーゼ | CK | 男62~287 女45~163 |
U/L |
クレアチンキナーゼ検査の目的
CK(クレアチンキナーゼ)検査は、骨格筋や心筋の崩壊を反映して上昇する酵素。急性心筋梗塞や多発性筋炎で上昇。
クレアチンキナーゼ(CK)はクレアチンフォスフォキナーゼ(CPK)ともいわれ、クレアチンリン酸とADPからクレアチンとATPを生成する酵素である。骨格筋、心筋、平滑筋、脳などに多く含まれ、それらの部位が損傷を受けると血中濃度が高くなります。クレアチニンキナーゼはすべて2量体で臓器特異性があり、筋型または骨格筋型(MM)、脳型(BB)、ハイブリッド型または心筋型(MB)の三つのアイソザイムで構成される。通常、血中では大半が骨格筋型のCK-MMであり、CK-BBはほとんど認められず、CK-MBは心筋の障害以外はわずか(総活性の3%程度)に検出されるにすぎない。
クレアチンキナーゼの検査結果からわかる病気
検査結果 | 考えられる原因と疾患の名称 |
基準値より高値 | アルコール性ミオパチー、アルコール中毒、マクロCK、急性心筋梗塞、筋萎縮性側索硬化症、甲状腺機能低下症、Malignant hyperpyrexiaの発作時、心筋炎、頭部外傷の急性期、進行性筋ジストロフィー症、周期性四肢麻痺の発作時、Kugelberg-Welander 病、Charcot-Marie-Tooth 症候群、髄膜脳炎、多発性筋炎、糖尿病、脳血管障害の急性期、肺疾患、末端肥大症、皮膚筋炎、睡眠薬中毒、低カリウム血性ミオパチー |
基準値より低値 | 全身性エリテマトーデス、高ビリルビン血症、高アルカリフォスファターゼ血症、甲状腺機能亢進症、関節リウマチ、シェーグレン症候群 、長期臥床、ステロイド剤医療、化学療法 |
【備考】 筋肉を酷使するような運動を検査前に行うと、筋肉からクレアチンキナーゼが血液中に漏れ出して、正常に戻るまで24時間後をピークに3~4日ほどかかるので、検査を受けるときは4日前ごろから激しい運動は控えるようにしてください。 【関連項目】 乳酸脱水素酵素、AST(GOT)、クレアチンキナーゼ、脳性ナトリウム利尿ペプチド、ミオグロビン、心筋トロポニンT |